最近話題の『mixhost』レンタルサーバーとは？良い点、懸念事項、料金など徹底解説

『MixHost（ミックスホスト）』というレンタルサーバーを紹介します。

レンタルサーバーといえば『さくらのレンタルサーバー』や『エックスサーバー』が有名で、長年の実績もあり契約している人もかなりいます。

『mixhost』とは一体どのようなサーバーなのかじっくり分析してみたいと思います。

mixhostとは？

mixhostはアズポケット株式会社が提供しているレンタルサーバーで、会社設立は2016年4月、mixhostのサービス開始は2016年6月22日と、最近できたばかりのレンタルサーバーです。

とにかく高速なWebサーバー

mixhostの最大の特徴はとにかく高速なWebサーバーであること。

高速な理由①：日本で初めて『LiteSpeed』を採用

WebサーバーからWebページを配信するには、専用のソフトウェアをサーバーに導入する必要があります。

一番世の中で使用されているのは『Apache（アパッチ）』と呼ばれるもので、一部のレンタルサーバーでは『nginx（エンジンエックス）』というものを導入している場合もあります。

mixhostはこれらとはまた別の『LiteSpeed（ライトスピード）』というWebサーバーを採用しています。

LiteSpeedは、Apache・nginxよりも同じ時間で処理できるリスエスト数が多く、またHTTP/2という次世代の通信方式にも標準で対応することで、とにかく非常に高速にWebページを配信できることが大きな特徴です。

現在でもHTTP/1.1という通信方式が主流ですが、この方式はクライアントからのリスエストに対してWebページをレスポンスするというやり取りを一つ一つ順番に行っていくため、多数の画像やjavascript・CSSをダウンロードさせて豪華なWebページを表示させる現代では、とても非効率な方式です。

HTTP/2はクライアントからのリクエストとレスポンスを一気に並行して行うことができるため、結果的にWebページの表示速度がとても高速になります。

高速な理由②：ストレージはすべてSSD採用

パソコンのデータを保存するためのストレージは、一昔前はHDD（ハードディスク）が主流でしたが、今はとても高速なSSDが段々と主流になってきました。

HDDはプラッタと呼ばれる円盤が回転して、その上をレコード針のような読み取り機（ヘッド）が移動してデータを順次読み取っていく方式のため、特にHDD上に散らばった様々なファイルを短時間で読み取ることが苦手でした。

それに対して、SSDは電気的なチップ上にデータを記録するため、様々なファイルへのアクセスが一瞬で可能であり、結果的に高速なデータ読み書きが可能です。

読者の皆様もSSDのPCを使用して、その速さを実感している人もいるかと思います。

サーバーでもこの流れは進んでおり、mixhostではWebサーバーのすべてのストレージにSSDを採用しています。

このため、先ほど紹介したLiteSpeedの高い同時処理能力を存分に活かすことができるサーバー構成となっています。

高速な理由③：WordPress用の高速化プラグインを利用可能

多くの人がWordPressを使用してWebページやブログを構築していますが、mixhostではLiteSpeedサーバーに最適化されたキャッシュプラグイン「LiteSpeed Cache」を利用可能です。

ただでさえ高速なサーバーなのに、さらにWordPressを高速化させることができます。

手続き一切不要！常時SSLに標準対応

mixhostの大きな特徴として無料でSSL（暗号化通信）に対応している点です。認証局も世界No.1の「COMODO社」を採用しています。

しかもすごいのは、何も手続きする必要がなく、mixhostを契約してWebページを配置することで、自動的にSSL証明書を発行してくれて適用してくれます。

最近のレンタルサーバーでは無料でSSLに対応させることができるサービスを提供している会社も多くなりましたが、何らかの手続が必要なのが一般的です。

mixhostでは一切手続きは不要で、Webサイトを開設して、URLを「https」としてアクセスするだけで、SSL（暗号化通信）対応ページが表示できます。

Googleでは、WebサイトのすべてのページをSSLに対応することを推奨しており、SEOの観点でもSSL対応ページが優遇されつつあります。

また、先ほど紹介した「HTTP/2」はSSL対応が必須です。

つまり、mixhostでは手続き不要で、安全で、高速で、SEOにも有利なWebサイトを運用することができます。

マルチドメイン・サブドメイン・メールアドレス・データベースすべて無制限

マルチドメインやサブドメインが無制限に追加できます。ドメインは別途それぞれ取得する必要はありますが、一つの契約で多数のWebサイトを運用することができます。
もちろん「お名前.com」のような他社で取得・管理しているドメインも使用可能です。

メールアドレスも無制限で使用可能です。

そして、データベース（MySQL）も容量が許す限り無制限に作成することができます。
WordPressのようなCMSを使用してWebサイトを運用するためには、データベースが必要になりますが、mixhostでは数に制限がないため、マルチドメイン・サブドメイン機能と併せて利用することでWordPressを使ったサイトをいくつも作ることができます。

また、Webページ用のストレージは何十GB・何百GBあるけれど、データベースは1つあたり何百MBまでしか使えないといったレンタルサーバーも多いのですが、mixhostではWebページ用のストレージと共用なので、Webページはそれほど容量を使用しないけど、データベースはたくさん使用するようなWebサイトも効率よく運用することができます。

ただし、一契約あたりのCPUやメモリの性能・容量は決まっているため、あまり詰め込みすぎるとページの表示速度が遅くなる恐れもありますので注意は必要です。

標準で自動バックアップ！しかも復元も無料

mixhostでは、手続き・設定不要でファイルとデータベースのバックアップを無料で過去30日分自動で行ってくれます。

そして、復元させるときも管理画面上からすぐに行うことができ、しかも復元料金も無料です。

例えば、『エックスサーバー』でも自動バックアップに対応していますが、Web領域は過去14日分、データベースは過去7日分までしか対応していませんし、利用者側で復元させたい時は手数料として、Web領域は10,800円、データベースは5,400円という結構高額な料金を支払う必要があります。また、復元までに最大で48時間ほどかかります。

付加機能も一通り揃ってる

他にも便利で無料で使える機能が満載です。以下が一例です。

• FTP、WebDAV、SSHアクセス
• CRONジョブ
• Webサーバ内のウイルススキャン
• メールウイルスチェック
• 迷惑メール自動検出
• メーリングリスト
• メール振り分け機能
• メール自動返信機能
• ディレクトリごとのBASIC認証
• MySQLの外部アクセス
• アクセス解析ツール
• WordPressなど数百種類のツールのかんたんインストール機能

気になるお値段は

高性能で便利機能満載のmixhostですが、お値段もお手頃なのが素晴らしいです。
プランの上げ下げも即時適用されます。

個人運営でしたら、エコノミーまたはスタンダードで十分ではないでしょうか。
また、30日間無料体験も可能なので十分にサーバーの性能を試すことも可能です。

気になる懸念事項は？

気になる点としては、サービス開始からまだ日が浅いという点です。

ビジネスとして使用する場合には安定性も重要な点ですので、このあたりの実績がまだ少ないのが気になる点です。機能の割に安価であるため、今後もこのレベルのサービスが継続運営できるのかも少し心配です。

この点が気になるのでしたら、『エックスサーバー』のような長年の実績がある老舗レンタルサーバーをおすすめしたいと思います。

また、2017年2月にmixhostでは一部のサーバーにて長時間の障害を起こしていて、それも気になる点です。

逆に、それ以外の点でデメリットは今のところ感じていないため、かなりおすすめできるレンタルサーバーです。

実際、エックスサーバーではなくmixhostを契約した理由もメリットが多すぎる上にコストパフォーマンスが抜群だったからです。

まとめ

mixhostをまとめると

• とにかくWebサーバーが高速
• SSL標準対応で安全でSEO有利なサイトを作成可能
• 無制限要素たっぷりで、たくさんのWebサイトを運営可能
• バックアップも30日分自動実施、しかも復元も含めて全て無料
• 豊富な機能で、必要十分なサイト運営可能
• 月480円から使用可能
• サービスから日が浅いのが懸念事項

となります。ぜひおすすめしたいレンタルサーバーです。

• 公式サイト：MixHost